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かりゆし58



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かりゆし58

決行前夜

身体中の痣は栄光の証
彼女の純白守り抜くため
里親と言う名の獣の手が
すべてを奪った夜

僕らは弱く あまりにも弱く 粉々に砕けた
それでも僕ら 逃げ場もなくて
手を取り合って眠った

夜が来る度 屈辱のなか
天井のシミを数える彼女
きっとそのうち馴れるからと
力なく微笑んだ

僕らは弱く 大切なもの 何一つ守れず
打ちのめされて 奪われ続け
もっと沢山の歌詞は ※ Mojim.com
脱け殻になっていく

ポケットに隠したナイフは
もうすぐその使命を果たし
ひとつの命を奪うだろう

彼女の上に跨がる闇を 抱いて光を
隣で眠る彼女の寝息 聞ける最後の夜
彼女が生きる未来よどうか 穏やかなものであれ

朝の気配が近づいてくる
僕は静かに床を抜け出す
暗い廊下は少しきしんだ
やがてすべてが終わる