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藍空と月



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藍空と月

水紅葉と願い

作詞:kanju
作曲:kanju

川沿いの紅葉の葉は
もう随分と落ちた
木が色を落とす程に
水は紅く染まった

指の先が冷えてきた
秋も、もう直ぐ終わる
伸ばしかけた手の先が
君の影を掬った

此処を歩けば君は嫌でも映るけど
僕が君と、君が僕と居たということさえ
君が居た跡に触れていないと
失くなる気がしてた

何一つ僕は知らないまま、分からないまま
君はまだ此処に居ないまま
まだだ、まだ
今を染め尽くして
過去さえも鮮やかに染めて
君が今と間違う程に

歩き続ければ桜が見えてくる
花も葉も疾うに落ちた
鳥居が奥に見える

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あぁ、そうだ
いつも君は僕よりも長く何を願っていたのか
君にまたいつか会えたのなら訊いてみよう
その時は僕も伝えるから
「二つ目は、もう今、叶ったから
一つ目の続きを始めよう」
また同じ夢を見て仕舞う

散り際にこそ美しく成るのは
人の心も同じなのだろうか
それなら要らない 美しい心など
君を想う醜い僕で良い

君を今も忘れられないこと
散る葉にさえ、水にさえ君が居ること
「ただいま」と今も言って仕舞うこと
その全てを伝えたいことを、
何一つ君は知らないまま、分からないまま
君はまだ此処に居ないまま
まだだ、まだ
今を染め尽くして
神さえも見なかった程に

君が、今と間違う程に

また、見たいと願う程に