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アース・ウィンド・アンド・ファイアー( Earth, Wind & Fire )



アルバムリスト
歌手の紹介


アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)は、アフリカ系アメリカ人によるファンクミュージック・バンドである。ファンク、ソウル、ジャズにポップミュージックを組み込み、R&Bの世界を開拓した。ディスコが全盛だった1970年代から1980年代を象徴するバンドとして知られる。略称はEWF、EW&F。

1970年代の全盛期は、モーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツインヴォーカルに重厚なホーンセクションが特徴であった。1980年代前半には、他バンドに先駆けてコンピューターを利用した電子音を採り入れ、実験的な曲創りにも取り組んだ。アメリカ合衆国国内だけでなく日本をはじめ世界的な人気も高く、1970年代から何度か活動停止と再開を繰り返しつつも定期的にヒット曲を放ち、世界でのCD・レコード総売上は9000万枚以上。グラミー賞を6回受賞し、2000年にロックの殿堂入りを果たしている。

来歴

モーリス・ホワイトは、初期はジャズ・ドラマーとしてラムゼイ・ルイスのバンドに参加していた。彼のバンドを離れた後、1969年にシカゴにて、ソルティ・ペパーズを結成、キャピトルからシングル'La La Time'を残す。

1970年には、活動拠点をロサンゼルスに変え、バンド名もアース・ウィンド・アンド・ファイアーと改名。占星術によると、モーリスの占星図にはEarth, Air & Fire(土と空気と火)の3つの要素があることから、Earth, Wind & Fire(土, 風そして火)と名づけた(当時の人気バンド、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズの模倣という説もある)。ワーナーと契約、モーリスの兄弟のヴァーダインにフレッドを含めた10人の大所帯バンドとなる。2作リリースするがヒットはせず、バンドは一度解散する。

1972年にコロムビア・レコードに移籍、フィリップ・ベイリーやラルフ・ジョンソンが加入。コロムビアには、以後1990年まで在籍する。1973年に、Head To The Sky(『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』)をリリースし、ゴールド・ディスクを獲得する。1975年には、That's the Way of the World(『暗黒への挑戦』)を、同名の映画のサウンドトラックとしてリリースし全米アルバム・チャート第1位を獲得。この映画にはモーリスも出演しており、彼等の貴重なライヴ映像も観ることが出来る。

1976年に、モーリスは自己プロダクション、カリンバ・エンタテインメントを設立。モーリスは、'Boogie Wonderland'に参加している「エモーションズ」等をプロデュースしている。1978年には、CBS/コロムビアの元、ARCレコードを設立。レーベルの第一弾としてベスト盤The Best of Earth, Wind & Fire Vol.1をリリース。ヒット曲'September'の初収録アルバムがこれになる。

1980年に、2枚組の大作Faces(『フェイセス』)を発表。1983年に発表したElectric Universe(『エレクトリック・ユニヴァース』)では大きな売りであったホーンセクションを捨て、電子楽器中心のサウンドを展開させるが、活動を一時停止、各メンバーはそれぞれソロ活動に移る。この間、フィリップ・ベイリーは1984年にフィル・コリンズのプロデュースでChinese Wallをリリースし、'Easy Lover'をヒットさせる。彼は以後も不定期ながらソロ活動をしている。モーリスも1985年に唯一のソロ・アルバムとなるMaurice Whiteをリリースし、'I Need You'をヒットさせる。

1987年にTouch the World(『タッチ・ザ・ワールド』)をリリースし、活動を再開。1990年発売のHeritage(『ヘリテッジ』)を最後にコロムビアより離れ、ワーナーへと戻り、1993年にMillennium (『千年伝説』)をリリース。その頃よりモーリスはプロデューサー業を強化するようになり、1994年の全米ツアーには参加せず。モーリスは1995年のライヴ活動もリタイア。1996年に自主レーベル、カリンバ・レコードよりアルバムが制作され、avex traxよりAvatar(『アヴェタ』)のタイトルで日本先行発売された。海外版としては、このアルバムは翌年にIn the Name of Loveとリタイトルと再構成され、ライノより翌年にリリースされる。モーリスはこのアルバムを最後にプロデューサー業に専念するようになり、以後の活動はフィリップが中心となっている。

1997年にモーリスは神経性障害と診断される。「パーキンソン病ではなく、元々神経質であることと、度重なるストレスから、震えが伴うことがある」とモーリスは発言していたが、2000年ロックの殿堂入りの際、式典前にパーキンソン病と診断されたことを明らかにし、ステージ活動から退いた。2004年の来日公演には同行する。2007年にはスタックス・レコード(コンコード・レコードにより復活)より、EWFのトリビュート・アルバムInterpetationsをリリース。モーリスは、エグゼクティヴ・プロデューサーとしてこのプロジェクトに参加。

2009年12月、4年ぶりの来日公演が東京と大阪、札幌で行われた。この時、翌2010年は結成40周年目の記念としてモーリスを加えての記念ライヴが行われるとアナウンスされたが、バンドでのライヴは叶わず、日本ではフィリップ・ベイリーのソロライヴのみが行われた。

2013年には22年ぶりにソニー・ミュージック(コロムビア)に戻り、9月にNow, Then & Foreverをリリース。ラリー・ダンが復帰し、原点回帰をテーマにしたサウンドとなる。限定版にはボーナスCDが付録する。

2016年2月3日、モーリス・ホワイトが死去。同年、第58回グラミー賞特別功労賞生涯業績賞を受賞。

メンバー
フィリップ・ベイリー
ヴァーダイン・ホワイト
ラルフ・ジョンソン
マイロン・マッキンリー
フィリップ・ベイリー・ジュニア
B. デビッド・ウィットワース
モリス・オコナー
ジョン・パリス

旧メンバー
モーリス・ホワイト
グレッグ・ムーア
ゲイリー・バイアス
ボビー・バーンズ・ジュニア
クリスタル・ベイリー
キム・ジョンソン
レジー・ヤング
アル・マッケイ