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小林柊矢



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小林柊矢

茶色のセーター

また優しくして
また笑いかけて
全部お見通しなの
そのずるい偽物のえくぼ

「うん、似合ってるね」
そう呟く目線と
心の奥底を
見透かしながら

争いを嫌うわたしの言葉が
本音の邪魔をするけど
取り戻す日々はもう無いの
一度ほつれた毛糸のように

あぁ、可哀想な人ね
二人でいるより
独りでいる方がお似合いよ
皮肉なものね
いつも貸してくれた
茶色のセーターじゃ温まらないほど
ハダカの心は冷え切っていた
想い出に住むあなたはもういない

会話はあなたの
思いはわたしの
一方通行で
気持ちは褪せていった

でもね…
もっと沢山の歌詞は ※ Mojim.com
いつかあげたライターで吸ってた
煙草の匂いが消えないみたいに
染み付いた想いに
今でも惑わされて

そうあなたの気分次第
わたしは置き去り
うんざりよもうこりごりなの
これでおしまい
いつも貸してくれた
茶色のセーターじゃ防げないほど
別れの風が後押ししたの
想い出に住むわたしはもういない

いつもあなたは自分勝手だったでしょ
だから最後は、最後くらいわたしが

これからは
あなたを気遣うことも
気にかけることだってないの
だからもちろん
あなたを愛することも
愛されることも
もう全部なくなってしまう
でもこれでいいの
あなたをやっと忘れてみせるの

想い出に住む二人にさよなら