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誰も愛せない人

作詞:谷口喜多朗
作曲:谷口喜多朗

肩を撫でる淡い髪。
遠く消える陸橋。
星の数だけ泣いたチェシェと、
記憶を無くした煙草。

穴の空いた緑のネット。
焦げた花に降る小雨。
難破船への救難信号。
それが君への愛。

誰も愛せない人へとどうかゆるがない愛を。
何も変わらないものなどある訳がないのにね。
誰も愛せない人へと今は何よりも愛を。
一人きりで生きるには君は優しすぎるよ。

ヨブを信じた吊り目の君。
サンタモニカの励行。
くだらないこの毎日を
僕は愛してるのに。
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夏が秋に変わる瞬間。
蛹の中、空洞。
踊る少女には靴がない。
ずっと気づいてたでしょう?

瞼の裏に吹いた風。
思い出したくない季節。
愚かだから人間だ。
ほんと、悲しいほどに。

誰も愛せない筈だよ、こんな苦しみの辺境。
まかり通った私利私欲全部置いてゆくよ、一緒に。

誰も愛せない君へとどうか揺るがない愛を。
わかりきってる不幸程、僕ら信じちゃうよね。
誰も愛せない君でもどうか許される愛を。
それが君で良いんだよ。ずっと、気づいてたでしょう。
全部気づいてたでしょう。